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掲載日: 2008/12/14 ブログ: アーバンダイアリー 評 者: 服部 圭郎(明治学院大学経済学科准教授) 内 容: レビュー
●『いいまちづくりが防災の基本』を読み、片寄俊秀先生の偉大さを再認識する
下記URLより書評をご覧いただけます。
http://urban-diary.blog.so-net.ne.jp/2008-12-14
掲載日: 2007/09/00 掲載紙: NPO法人 西山夘三記念 すまい・まちづくり文庫レター 2007年秋号 内 容:
日本列島は地質的に脆弱であり、地球温暖化にともなう異常気象の影響も予測されています。災害列島に住んでいることをいっそう自覚し、防災の備えを整えねばなりません。
しかし防災といっても、もはやコンクリートで堤防をがっちり固めればよいという時代ではありません。人名の安全を第一にしながら、住民生活におけるアメニティとセキュリティをいかに総合するか、また、予防、予防、警報、避難、支援、再建復興のプロセスを通じて、生活費外の拡大をいかに最小化できるのか、“減災”の論理にあたった柔軟なプログラムが求められています。
こうした減災論の草分けの一人である著者が、自治体政策関係者の求めに応じて、一気に語りかけた大講演の記録をリライトしたのが本書です。
地域プランナーである著者の研究と実践の活動フィールドは、第一に全国町並み保存連盟など歴史的景観・文化財の保存、第二に国土問題研究所など地域防災と公共事業のあり方に関する点検調査及び提言ですが、第三に住民参加のまちづくりに参画し、、実地調査にもとづいて構想するというスタンスに貫かれています。
長崎総合科学教授時代、中島川の歴史的景観保存運動のさなかに起きた1992年長崎大水害の後の経験が、土建的復興事業が都市文化を押し流すという「災害は、その後の方が怖い」というフレーズに象徴されています。各地における災害地調査にもとづく既成の防災行政をきびしく批判しつつ、創造的提言を重ねてきたパワーとスタミナにあらためて感心します。
防災という取り組みを地域の魅力あるまちづくりと一体化することが真の防災力であるという主張に触れて、本書の副題である判じ物のような“花鳥風月のまちづくり”の意味が分かり始めました。
掲載日: 2007/07/00 掲載紙: 土木学会誌 vol.92 no.7 2007 p.94 内 容:
防災とまちづくりの関係を平易な文章で解説している。災害とは何か、災害に弱いまちの原因など、被災地にかかわった経験から、災害を「しのぐ」知恵と、自然に謙虚に向き合う「まち」育ての理論を紹介する。
掲載日: 2007/06/04 掲載紙: 建築雑誌 vol.122 No.1563 内 容:
現場の実際を知ることで欠陥工事を起こさない設計図がつくれるよう、設計図の不備が原因といえる欠陥工事の実例を通して、その発生を未然に防ぐ方法から思考品質を確保するために押さえておきたいポイントを詳解。
掲載日: 2007/07/01 掲載紙: ガバナンス 7 No.75 [発行:ぎょうせい] p.134 内 容:
ユニークなまちづくりを実践してきた著者が、自らの被災体験を通じて「しのぎの防災システム」を提唱。関係者必読の書。
掲載日: 2007/05/26 掲載紙: 読売新聞 23面 内 容:
自然の猛威受け流す 「しのぎの防災システム」 命と環境守るまち
災害列島とも言える日本では、自然の猛威を完全に抑え込もうとするのではなく、ハードとソフトの対応を織り交ぜて柔らかく受け流す「しのぎの防災システム」が必要ではないか——。大阪人間科学大学(大阪府摂津市)の片寄俊秀教授(69)は、こんな持論を展開した「いいまちづくりが防災の基本」(イマジン出版)を出版した。
片寄さんは都市計画が専門。長崎総合科学大や関西学院大の教授を歴任。関学時代には、兵庫県三田市の商店街に研究室「ほんまちラボ」を設置し、学生たちにまちづくりについて学ばせるユニークな取組みで知られた。
防災の観点からまちづくりについて考えるようになったのは、京都大学卒業後の1962年から70年代まで大阪府技師として千里ニュータウンの開発に従事し、長崎総合科学大教授だった82年に多くの死者を出した長崎大水害を経験したことが大きい。「コンクリートでがちがちにかためるのが防災のまちづくり」という思想が日本には根強くあると痛感した。
「しのぎの防災システム」は、こうした思想とは正反対に位置する。「『人命か環境か、』」ではなく『人命も環境も』が防災の基本」と主張する。例えば川の堤防は絶対決壊しないように作るけれど、ダムの建設は見送り、仮に水が堤防から溢れても床下浸水くらいは我慢して、生き延びていこう——。
ダムがどうしても必要な時もあるが、想定のレベル以上の雨が降った場合は、その存在がかえってマイナスに作用することもあり、貴重な自然環境を破壊するという深刻な問題も生み出す。そのため、ダムはできるだけ建設しないようにすべきだとする。 災害を「しのぐ」ための方策の一つとして、長崎大水害の経験を踏まえて災害シェルター(駆け込み寺)の設置を提案している。現在は小学校が避難所となっているケースが多いが、遠いこともある。「できれば各戸から150メートル以内くらいに(駆け込む)場所を確保しておけば、だいたいの人の命だけは助かるなと感じた」と記す。
ビルでも保育園でもどこでもいい。公共に任せるだけでなく、民間の力でシェルターを備える。注意報で皆がそこに集まり、警報が発令されれば、寝たきりの人など特定の人だけを集中的に救いに行こう。こうすれば災害時に人的な被害は限りなく減らすことができるという。
さらに著書の中で、片寄さんは地下街についても触れ、災害時に水があふれ出し水没する可能性があることなどを指摘。さらに超高層ビルの安全性についても「自然の猛威にはまだまだ未知の部分が多くある」と警鐘を鳴らしている。
「防災のまちづくりとは、人々がそのまちを、なんとしても守りたい、と本気で思うような、守るに値する、いいまちをつくること」と力説する片寄さん。「地域でまちづくりに取り組む人のヒントになれば」と話している。
掲載日: 2007/05/01 掲載紙: 職員研修誌 地方議会人 5月号(37巻第12号)[発行:中央文化社]p.41 内 容:
【はじめに】より抜粋 まちづくりの本当のプロは、その地域にお住まいの方々だと、わたしは常々そう考えています。地域の事情はそれぞれ異なっており、外部の専門家にもわからないことが多いし、やはりその地域のまちづくりの方向性を決め、実行に移す主人公は、そのまちに暮らす人たち自身であるべきでしょう。
本書は、これまで長く各地のまちづくりや知識、そしてそれらをもとにわたし自身がいろいろ考えたことをまとめたものですが、決して十分だとは思っていないし、他人に押し付けるつもりは毛頭ありません。地域のみなさまが、行間から何かのヒントでも得ていただければ幸いです。
掲載日: 2007/04/05 掲載紙: 政府刊行物新聞 5面 内 容:
最近、「異常気象」という言葉をよく耳にするが、これを引き起こしたのは、私たち人間が自然の営みについてあまりに無知で理解不十分であるために、自然に手ひどい打撃を与え、自然との接し方を大きく誤ってきたことにも原因があるのではないだろうか。何より、わが国の都市や地域の置かれている現状を正しく認識し、その危険性を察知し、一刻も早く状況を改善するための手立てを打たなければならない。
この手立てのひとつが「防災まちづくり」である。これは、人々がそのまちを「何としても守りたい!」と本気で思えるような「守るに値するいいまち」を作ることである。住みよく、弱者に優しく、美しくて魅力的な「いいまち」をつくること。そして、その基本には、「安全・安心」が確保されており、「地域の人々の助け合う体制」が整っていなければならない。
本書は、各地のまちづくりや被災現場を見てきた著者の長年の経験や知識、そこから考えたこと等をまとめたもので、「いいまちづくり」のヒントが詰まったものとなっている。
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