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介護・七転び八起き 

介護・七転び八起き 
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書籍 介護・七転び八起き 

―ホームヘルプの現場から―

著者高橋 道子
発行日2000年4月28日
定価1650
本体価格1500
サイズA5判
ページ数170
ISBN4-87299-229-6

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目次

1 介護・七転び八起き
1 ホームヘルプは失敗続き

(1) 熱すぎたタオル ??清拭、足浴

(2) 低温火傷

(3) 待ちわびた手紙 ??メンタルケア

(4) 「声をかけないで」 ??車椅子介護

(5) 口の中に残っていたものは ??嚥下障害

(6) ポータブルトイレの後始末

(7) 時間を守る

(8) 震えの原因は ??観察、管理

(9) 記録の大切さ



2 介護で元気

(1) 眠る

(2) 食べる

(3) 排泄する

(4) 毎日の清潔、整理整頓

(5) 看取りまで付き合う大切な人



3 介護家族を支えたい

(1) 近所でよく見かけた華さん

(2) 働く女性を支える介護

(3) 繰り返す入院

(4) 個室という困難

(5) 華さんはナースステーションに

(6) 四回目の入院は老人ばかり

(7) 突然の退院勧告 ??老人保健施設へ

(8) 不安

(9) 緊急の呼び出し

(10) 病院の休憩室で聞いた話

(11) 看取りに付き添って



2 介護保険の裏側で

1 ホームヘルパーの職場が変わる

(1) 自分の思うヘルプにはほど遠いヘルプ

(2) このまま介護の仕事を続けられるか

(3) ホームレスが他人事じゃない

(4) なぜ、公務員ヘルパーをやめたのか



2 介護が受けられない

(1) 要介護認定なんてできない

(2) 「払える分しか利用できない」

(3) ケアマネージャーの思い入れによって大きな差が

(4) 「痴呆性の利用者の認定に不安」

(5) 要介護認定の矛盾

(6) 介護の値段

(7) 生活から遠ざかる介護

(8) 介護保険は「裸の王様」

(9) ケアプランの触りだけでも問題が次々に

(10) 命に係る重大な事態が



3 くつろぎを語る

(1) 一杯のコーヒー

(2) 「はやく、はやく」

(3) 自動改札

(4) くつろぎの時間

(5) それでも家がいい

(6) ヘルパーさんを代えて欲しい

(7) 言いたくても言えないこと

(8) 広くなったスペースで

(9) ゆとりをもって、生活を介護したい



3 不思議な人たちとの出逢い ??「精神障害者」への生活支援活動の中で

1 イブニングケア

(1) 開業ヘルパーへの道

(2) 必要とされたイブニングケア

(3) 「え、幻臭?」

(4) 拘束 ??「逮捕されるかもしれない」

(5) なによりも心のこもった食事を

(6) 介護の体験から

(7) 摂食障害を抱えて

(8) 打ち明けたこと

(9) 突発の発作

(10) 地元商店からの応援

(11) 美味しい料理が主役

(12) 一人の必要から



2 削られていく「障害者」福祉

(1) 福祉切り捨て

(2) 生きるため、やむを得ずの方法

(3) 石原都知事の福祉=ボランティア論

(4) やはり、乗り遅れた汽車なのか

(5) エンパワーメント

(6) 地域が動いた、議会が動いた



3 「精神障害者」にホームヘルプサービスを

(1) 年末のお節の配達

(2) 西荻館の重要な活動

(3) 初訪問は未経験の知恵子さんと

(4) 地区担当の保健婦登場

(5) 「身体障害者」のUさんがホームヘルパーに

(6) 七名の介護者

(7) シンポジウムに参加して



あとがき



コラム

清拭について

湯たんぽの扱い方

車椅子介護について

初めての場所に同伴する時の注意

記録の方法(高橋道子「卒業論文」より)

ナイチンゲール『看護覚え書』

介護支援型食事サービス

西村かおるさんと日本コンチネンス協会

夫婦の間でこんなチェックも

差額ベッド

老人保健施設

『生活の場から看護を考える』(中島紀恵子 著)

要介護認定・調査への対処要請

二種の老人ホーム

保護室

高橋道子が書いた二冊の本

名称独占の資格「介護福祉士」

「精神障害者」の入院

障害者の人権相談はここへ

「おおきな竃(かまど)」と「今日のメニュー」

内部障害

てんかんの発作時の対応

内容紹介

あふれる愛のまなざしで高齢者を看取る。
ゆれる介護の現場が胸に迫ります。
役に立つ一口メモ。

介護保険制度で揺れる現場。ひたすら人間を基点に、ゆとりとくつろぎの介護をめざして、著者は今日も高齢者、障害者と向かい合う。失敗から学んだ介護のノウハウ。癒される介護とは。地域福祉を実践する著者が、制度以前の問題を投げかける。

書評

掲載日: 2000/05/30
掲載紙: 讀賣新聞

内 容:

介護が必要な人の体をふく時、素手では絞れないほどタオルを熱くするのが“常道”だ。それほど熱くしてもタオルは一気に冷め始め、下手をすれば風邪をひかせてしまう。

「だが」と著者は言う。熱くしたタオルを母の背中に当てた時、返ってきたのは「気持ちいい」ではなく「熱いよ」の一言だった。「初めて母の肌に触れる介護を試みた。介護の個別性を教えられたのはこの時である」と続く。

10年前、友人の母親の介護を頼まれてヘルパーになり、現在は東京都内で高齢者や障害者向けの福祉事業の代表を務める著者の奮戦記。豊富な介護体験が参考になるほか、病院の「付き添い」廃止問題など、日本の高齢者ケアの問題点も浮き彫りになっている。




掲載日: 2000/05/29
掲載紙: 日本農業新聞  14面
内 容:

介護の最前線にいる著者が、まさに「七転び八起き」しながら、現場から学んだ、やすらぎの介護にするための教訓やノウハウが新鮮だ。

介護をする側は「教科書どおりのマニュアルを押し付けてないだろうか」と提起し、平均値に頼った介護の欠点を指摘する。ようやくの思いで外出できたお年寄りが、知り合いのあいさつを疎ましく思うことなど、現場の例を引きながら、介護する人、される人にとって、ゆとりある介護のあり方を紹介する。

一方で、介護保険や老人医療のあり方にも疑問を投げかける。本当に困っている人々はどうしたらいいのか、国は行政はどうあるべきか、本質的な問題を問いかけ、介護する人に元気を与えてくれる書だ。






掲載日: 2000/07/20
掲載紙: 政府刊行物新聞  3面
内 容:

ホームヘルパーとして、介護保険導入の最前線で働く著者が、失敗やお年寄りから学んだ介護のノウハウなどを書き記す。
主要目次は、ホームヘルプは失敗続き、介護で元気、介護家族を支えたい、ホームヘルパーの職場が変わる、介護が受けられない、くつろぎを語る、イブニングケア、削られていく「障害者」福祉、「精神障害者」にホームヘルプサービスを。


掲載日: 2000
掲載紙: 産経新聞
内 容:

「介護にたずさわっていると、相手の心の鏡に自分自身を写し出しながら、どんどん豊かになっていくように思う」と筆者。

介護福祉士の著者は、長年のホームヘルパーの経験を通して、介護は、世話をする側、される側にとって、“互いを変えていく原動力になる”という。

4月に導入された介護保険でさまざまな問題が問われるなか、ヘルパーの現場から、介護の問題やその裏側を明らかにしていく。

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