掲載日: 2001/06/20
掲載紙: 政府刊行物新聞 4面
内 容:
2000年は、自治体政治にとって大きな分岐点となった。4月には介護保険が実施され、その前後には多くの特色ある条例が制定された。これらの条例によって、介護保険制度に残された問題解決を自治体レベルで取組む姿勢が打ち出されている。
2000年はまた、分権一括法が成立して初めての年度であった。まだ権限が委譲されて日が浅いので、顕著な動きではないが、権限を活用しようという独自の条例制定の取り組みが見受けられる。
環境についても4月施行のリサイクル法などによって、地域全体での解決を求められる課題に自治体レベルでの取り組みが始められ、また、地域独自の自然を守る条例が制定されてきている。
昨年同様、情報公開条例や個人情報保護条例も改正を行って、より住民との距離を縮めている自治体が増えた。
本書は、このような地方自治体が2000年に制定した質の高い、あるいはユニークな条例を、まちづくり、福祉、環境、保健衛生、住宅、都市計画、農林水産、産業経済、情報公開、人権、財政、倫理?など項目別に概観したものである。