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日本再生のキーワード

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書籍 日本再生のキーワード

― 欧州に見る地域の力 ―

著者務台 俊介
肩書き元自治体国際化協会ロンドン事務所長
発行日2009年1月29日
定価1650
本体価格1500
サイズA5判
ページ数218
ISBN978-4-87299-504-6

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目次

はしがき 7



欧州の地方自治の現場から 11

イングランド北部の都市再生・リバプール・ニューキャッスル

“Irish built, English sank.”

ビクトリア・アルバート美術館のパトロン一行の須坂感動

コベントリー市の女性事務総長

大ロンドン市長選に向けてのHUSTINGS

英国自治体の中央政府依存精神文化?

地域主義への懐疑意識は中央政府の性癖?

英国における「国と地方の協定」

廃止鉄道を復活させ地域振興を図るスコテッィシュ・ボーダーズ

英国自治体幹部が作る自主研鑽組織(SOLACE)

政府の住宅政策に翻弄される英国の地方自治体

戦略企画機能に徹するロンドン広域市

矢祭町の議員報酬日当制移行と英国の地方議員報酬制度

一国二制度のオーランド諸島

EU内の領域的協力制度:EGTC

市場化の流れと近隣社会重視の流れ

スウェーデンの近隣自治組織「地区委員会」の実際

欧州の地方分権度合いの相互チェックシステム

専門家集団を育てる英国の自治体



欧州の地域づくり・地域再生の現場から 61

自治体主導の国境をまたぐ「海道遺産を辿る」プロジェクト

失業率30%を克服した地域戦略

ウェールズの炭鉱「Big Pit」で思った夕張炭鉱

英国のパリッシュの発展

パリッシュ総会で認識した日本と共通する課題

地域のプライド形成を目指すパリッシュ

海外都市との連携で都市の活性化を目指すダブリン市

英国の大括りの地域経済戦略組織;RDA

都市再生の手段としての「混雑税」、「運河」

ロンドンの「混雑税」

ロンドン地下鉄民営化の顛末

地域資源を徹底活用するスコットランドの企業家

日本の「都市と農村の教育交流事業」を英国大学で紹介

旧東ドイツ地域の人口減少社会への対応

フェアアインと協働するドイツ市町村

ドイツの「都市と農村の一体化」のとりくみ

EUの支援を受けた広域計画連盟とアムトの連携の現場

ドイツの「都市と農村連携」セミナー



英国の危機管理の現場から 115

「世界が評価する日本の国際貢献度」?日本は世界の消防官を目指せ?

イギリスの水害

放射性汚染物質による暗殺事件を経たロンドンの危機管理

究極のロンドン「名物」に遂に遭遇

英国監視カメラ(CCTV)社会の実際

博物館を活用した英国の防災教育

英国の詐欺的商法対応



「景観大国」の英国 134

ウェールズの“Pen y Fan”に登る

ケントの古城巡り

英国首相の広大な公式別荘「チェッカーズ」

「通行権」に裏付けられた英国の公共歩道

「一日2 キロは歩きましょう」運動

アムステルダム、美術と自転車が印象的な街



欧州の政治経済・財政を垣間見て 147

女王に政策を演説させる英国議会

英国の公的支出の地域間格差議論

CIPFA@ 英国公会計専門機関

英国でガソリン価格が高い訳

ロンドン大学LSE と植原悦二郎

ヒトラーにミンチにされたドイツ財政学者

gword

低利率の日本の地方債が外国で人気の理由

EMEAR の視点



歴史・文化に学ぶ欧州の賢さ 172

東郷提督から日産自動車までの日英交流史

ロンドンの「掃苔」

Elgin 伯爵の見た150 年前の日本

シェークスピアは仏教徒?

明治維新を早めたスコットランド人

スコットランドでのグラバー・セミナー

漱石先生が教えてくれた地域づくりのヒント Blue Plaque



欧州の教育の現場から 188

校長に権限が集中する英国の学校

年長者が年少者の面倒を見る「Buddy Scheme」を取り入れたマンチェスターの小学校

地域の脆弱性を学校が中心となって克服し教育効果を上げるマンチェスターの中学校

英国グラマー・スクールで日本語を教える日本人教師

英国の教育改革

PISA ショックとフィンランドの経験

国家の危機と教育の危機(フィヒテと務台理作)

天龍中学校生徒の英国訪問

JET 壮行会とJET ラグ(時差ボケ)

英国生活の最後に噛みしめる漱石先生の言葉





著者紹介 217

内容紹介

世界に誇る日本に新たな希望を

地域資源を国の再生に生かす深い造詣と暖かい視点、
豊かな経験をもとに地域再生の「知恵」を満載

書評

掲載日:2009/9

掲載誌:ヨーロッパ 通巻256号 p.27

内容:

EUという超国家統合の動きが、地域主義の動きを誘発しているようだ。グローカリゼーションの中でローカルが埋没しない取り組みが注目される。地方自治の強化は各国の制度上でも地域の創意工夫の中でもしっかりと行なわれている。

振り返ってわが国は分権一括法の施行や平成の大合併など地方分権の時代とはいいながら、このEUのダイナミズムと比べると、そのスケールは物足りない。

本書は、疲弊する日本の地域を再生する大きなヒントを、EUの地域政策の現地から受け止めた実感をキーワードにして明らかにしている。

著書は自治体国際化協会のロンドン事務所長であった時期に触れた欧州での生活や文化、価値観などを、その地域や事業のキーパーソンとの交流から紹介する。そして、EUの取り組みをわかりやすく解説し、全体を読み通すと、生活実感を持ってEUの実態に触れたような気にさせてくれる。

EU内の国境を越えた取り組みや補助プロジェクト、分権度合いを構成国同士が評価する仕組みの解説と、各地域での経済再生や教育再生の取り組みなどが読みやすい長さで展開されている。

EUを知るだけでなく、日本の中山間地、農業荒廃、シャッター商店街など「地域再生」を生活レベルで考えるとき大変参考となる一冊といえる。

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