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ロンドンの政治史 

ロンドンの政治史 
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書籍 ロンドンの政治史 

―議会・政党は何をしてきたのか――

著者竹下 譲・丸山 康人
肩書き四日市地域研究機構・四日市看護医療大学副学長
発行日2012年5月10日
定価2750
本体価格2500
サイズA5判
ページ数250
ISBN978-4-87299-604-3

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目次

はじめに 1
第1 章 ロンドンの歴史
1 ローマ時代のロンドン 9
2 ヴァイキングの襲来とロンドン 10
3 市民が市長(Lord Mayor)を選出 13
4 ロンドン市内の裁判と市長の権限 18
5 百年戦争と人頭税 ?ロンドン商人の働き?? 22
6 「共和制」時代のロンドン 26
7 王政復古とロンドン ?ペストの流行? 33
8 ロンドンの大火事 37
第2章 警察の創設
1 人口の増加とロンドン市街地の拡大 42
2 ドックの建設とスラム街 44
3 警察に対する“不信” 47
4 シティの抵抗? ?ロンドン市警? 49
5 “ロンドン警視庁”(首都警察)の機能 50
6 “ロンドン警視庁”(首都警察)の特色 52
第3章 18 世紀・19 世紀のロンドンの自治体
1 自治体は“パリッシュ” 55
2 パリッシュの“自治体”としての機能 58
3 パリッシュの運営機関は“ベストリー” 62
4 “ベストリー”の退廃 65
5 単一都市か? 複合都市か? 68
6 2層制の“自治体”の発足 70
7 首都建設委員会の設置 72

第4章 ロンドン県(LCC)の創設
1 1880 年代初めの改革の動き 74
2 自由党の改革法案 76
3 保守党政権の改革構想 78
4 ロンドン県(LCC)の発足 83
5 首都区の創設 ?保守党の巻き返し? 91
6 ロブソン教授とルーカス教授の論争? 99
7 首都区議会とロンドン県議会の選挙
?自由党の没落と労働党の台頭? 102
第5章 大ロンドン都(GLC)の創設
1 20 世紀初期の改革の動向 110
2 本格的な改革の始動 (1950・60 年代) 117
3 大ロンドン都(GLC)の出現 130
4 大ロンドン都(GLC)の統治機構の改革 139
5 大ロンドン都議会の政党 146
6 大ロンドン都(GLC)の廃止 157
第6章 大ロンドンの復活
1 空白期のロンドン(1980-90 年代) 168
2 労働党の1997 年総選挙のマニフェスト 173
3 労働党の圧勝と大ロンドン市長選挙 176
4 選挙の仕方は?(大ロンドン市の市長選挙と議員選挙) 187
5 大ロンドン市は如何なる自治体か? 202
第7章 ロンドン四方山話(補論)
1 大ロンドンは“ロンドン市”とは違う! 222
2 警視庁は“国家警察”か“自治体警察”か? 230
索引/人名索引 237
著者紹介 244
ロンドンをめぐる略年表 245

内容紹介

大都市が中央政府と対等に対峙した歴史

近代から現代まで、ロンドンが如何に治められてきたか

議会・政党が果たしてきた役割、自治の底力を解き明かす

今、地方自治体・議会関係者必読の書

「議会制民主主義」とは何かを著者は問う

書評

掲載日:2012/07/06

掲載紙: 自治日報 3面

内容:

大都市ロンドンは、いつの時代も中央政府と対等に対峙してきたといわれるが、本書は、マグナ・カルタ調印から、現在の「大ロンドン都」廃止と「大ロンドン市」創設までの「ロンドン」を巡る住民・議会・政党の果たしてきた役割などを幅広く解説したもの。

1888年に「ロンドン県」として政治・行政体制を確立したロンドンは、さらに行政権限の獲得に併せて市街地も拡大。その中で、県から独立する「特別市」への昇格運動が活発化し、このロンドン再編問題は、戦後、「大ロンドン都」の創設(1965年)で決着した。ところが、サッチャー保守党政権は経済再生の一環として自治体への補助金抑制を打ち出し、労働党が主導する大ロンドン都と全面対決。そこでサッチャー政権はその廃止を打ち出し、結局、1986年に大ロンドン都は廃止、市づくりの作成権限などが中央政府に吸い上げられ、その他の権限は32ロンドン区の権限とされた。しかし、1997年にブレア党首率いる労働党が政権に復活すると、ロンドン改革を住民投票にかけ、新たな「大ロンドン市」を復活させるとともに、イギリスでは初の市長公選も導入。こうして誕生した人口800万を抱える大ロンドン市だが、職員は600人だけ。というのも、同市は、市長が人事・予算権を握り、警察・交通・経済開発・消防の実際の行政サービスを展開する中央管理っ機能に特化した自治体だからだという。

意義汁は、日本とは政治・風土も全く異なるが、大都市ロンドンを巡る一連の動きは、今後の我が国の大都市制度論の参考となりそうだ。





掲載日:2012/07/01

掲載紙: 月刊 ガバナンス 7月号 2012 No.135 p.136

内容:大都市が中央政府と対峙した歴史に学ぶ

いつの時代も中央政府と対峙してきたロンドン。近代から現代までの移り変わりの中で、住民がいかにロンドンを治めてきたのか、議会・政党が果たしてきた役割を解き明かしたのが本書だ。

ロンドンの政治と聞くと、一見、日本とは関係ないと思いがちな人も多いだろう。しかし、手にとってみると。自治体職員や地方議員が参考にしたい点が見つかるはず。実務に直結する本もいいが、時にはこうした外国の歴史に学ぶのも視野を広げるのに役立つ。

ロンドンの歴史や最小の自治体「パリッシュ」をはじめ、「大ロンドン都」の廃止から「大ロンドン市」の創設まで広域行政の成果と課題を解説する。







掲載日:2012/06/04

掲載紙: 公明新聞  4面

内容:

地方自治の専門家であり、本誌にも何回も連載を書いてきた著者の竹下氏は、本書を地方自治関係者、特に地方政治家に読んでもらいたいと思い書いたという。そこには、中央政府と対等に対峙してきた大都市ロンドンが近代から現代にかけて、いかに収められてきたのかがたどられており、その時に議会と政治家がどういう役割を果たしたかが書かれている。イギリスの議会制民主主義が学べる一冊だ。

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