掲載日: 2008/11/1
掲載誌: 月刊 ガバナンス 11月号 p.135
内 容:
自治体が経営体として自立するためには、行政活動の検証は不可欠といえる。その有力な手法として注目され、90年代から導入が盛んになったのが行政評価である。
本書は、まず行政評価導入をめぐる背景をあらためて探り、その進化のプロセスをたどって類型化を試みる。そのうえで、事務事業について評価指標の設定方法、評価の視点といった実務的な理解を深める。さらにそれらを基礎として、行政評価の予算編成や総合計画策定への反映、政策との接点をテーマに展開していくという構成をとっている。
行政評価の全体像とその活用の広がりを理解するには格好の一冊である。
掲載日: 2008/9/5
掲載紙: 政府刊行物新聞 3面
内 容:
地方分権の推進とともに、自治体の行財政運営は、一層、自律的な取組みが求められている。
特に税金の使い方や、公正・透明な行政手続きのあり方に納税者の関心は高い。そのため政府機関をはじめ各自治体では、説明責任を果たし、職員の企画立案能力や政策形成能力の向上を図り、適切な行政運営を行なう手法として「行政評価」を導入している。
行政評価とは、行政が実施している政策、施策や事務事業について、成果指標等を用いて有効性、効率性、必要性を評価することであり、行政自らが住民の視点に立って点検・評価し、その結果を次の企画立案に生かすことによって政策の質的向上を図るための行財政改革の一手法といえる。
本書は、この「行政評価」の読み方、作成の仕方を理解するのに丁寧で実践的な本である。行政評価を導入する担当課や評価表の記入を行なう職員だけではなく、一般の人が、税金が実際にどのように使われ、事業の所期の目的が達成されたかを評価することができる編集となっている。