掲載日: 2003/02/03
掲載紙: 公明新聞 4面
内 容:
“行政体”から“経営体”への変貌紹介
2000年4月に地方分権一括法が施行されたが、世界各国では20世紀末からもっと激しい変貌が出現しつつある。いくつかの国でみられる“行政体”から“経営体”への変貌はその端的な現象である。
統治システムも大きく変貌している。中央集権の色合いが、強かったデンマークでは、80?90年代の改革で、自治体への分権どころか、住民への分権が実現した。イギリスでも、自治体ごとに、「議院内閣制」や「公選首長制」など異なった統治システムを採用するという変貌がみられるようになった。
本書は、地方自治の専門家5氏が、変貌著しい世界15カ国の地方自治制度を解説したものである。世界各国の地方自治制度を比較することによって、日本の地方自治の新たな可能性を見出すことができるだろう。