【だいじぇすと】区などが母子世帯に空き家提供、改修費補助しNPOが保証人に

2018年7月上旬号より
区などが母子世帯に空き家提供、改修費補助しNPOが保証人に
東京都杉並区では、母子家庭向けに改修した空き家を提供する事業を開始した。区や不動産業者、ひとり親世帯を支援する区内のNPOなどで構成する「区居住支援協議会」が取り組む住居対策の一環。
第1号を受け入れる部屋は2階建ての一軒家をリノベーションして独立した1DK2戸に改修。二世帯住宅を改修することで、水回りなどをそれぞれに備え付けている。場所はJR高円寺駅から徒歩7分の距離にあり、家賃は67,000円(税込み)で借りられる。
家主と入居者のマッチングは区内NPO法人「リトルワンズ」が仲介する。母子家庭の半数が貧困状態にある中で、低家賃の物件を必要としているが、現状では家屋の状態や近隣環境が子育てに適さないことが多く、物件がみつかりにくかった。本事業では、NPOが保証人となり、協議会が建物の安全性や環境を確認。空き家のため家賃を低く設定できることで安心して借りられる。
家主は改修費の半分を上限100万円まで補助される。借り手は選べないが、空き家活用に協議会やNPOが保証することで貸しやすくなる。問合せ窓口はリトルワンズが請け負う。