【だいじぇすと】市がフードドライブで地域ポイント、家庭の余剰食品を常設回収

2018年7月下旬号より
市がフードドライブで地域ポイント、家庭の余剰食品を常設回収
埼玉県さいたま市は「食品ロス」の削減をめざして、常設で家庭からでる余剰食品の回収を行うことを決めた。回収に協力すると地域の買い物に使える地域ポイントがもらえる。回収された余剰食品はNPO法人を通じて児童養護施設や子ども食堂などに提供される仕組みを整える。
市内の食品ロスは推計で約1.4万トン/年に上り、削減が求められている。家庭の余剰食品を児童施設やこども食堂など必要とする施設に提供する活動は「フードドライブ」と呼ばれて、全国的に広がっている。
対象となる食品は賞味期限が2か月以上あり、常温保存できる未開封の食品。回収は美園地区のまちづくり拠点施設で常設で行う。また、内容量100gにつき1ポイントの地域ポイントを発行する。ポイントは美園地区の産学官による「美園タウンマネジメント協会」が運営し、美園地区、岩槻地区の個人商店など78店舗で使用できる。ポイント原資は協賛企業が出資し、市の財政負担はない。
最大20トンの余剰食品回収を想定して実証事業を経て検証していく。