TOP書籍 > イギリスのママさん議員奮闘記

イギリスのママさん議員奮闘記

イギリスのママさん議員奮闘記
在庫有

書籍 イギリスのママさん議員奮闘記

著者ヒラリーフランク (監修:竹下 譲)
肩書きコーンウォール県議会議員・ソルタッシュ町議会議員
発行日2016年6月27日
定価1870
本体価格1700
サイズA5判
ページ数232
ISBN978-4-87299-731-6

関連製品

目次

はじめに

目次



まえがき (この本の特色と解説)  自治体議会政策学会会長 竹下 譲

議員のあり方を考えさせる!

町議と県議

イギリスの”県”とは?

コーンウォールは特殊な自治体!

ソルタッシュ町(タウン)とは?



第1章 イギリスのソルタッシュ町議員奮闘記

第1節 立候補と選挙運動

1 ソルタッシュ「町(town)」

2 議員の選ばれ方は?

3 補欠選挙で立候補を決意!

4 ”選挙”か?”コ・オプション”か?

5 第一の関門・10人の署名集め

6 第二の関門・立候補が3人!

7 選挙キャンペーン

8 はらはら、どきどきの当選!



第2節 議員の行動倫理

1 最初の手紙

2 議員就任と倫理規範の尊守

3 倫理規範との決別か?

4 議員の利害関係・関心事の登録

5 英霊記念日(Remenbrance Day)のパレード

6 議員は何をするか?

7 所属する委員会の選定



第3節 住民の意見と町の決定 ?本会議の審議

1 本会議で”お祈り”?

2 公選市長の長所、しかし、不人気?

3 町長・議員の報酬

4 警察と県の報告

5 建築(Planning)申請の審議

6 ”献身的な”議員



第4節 コミュニティと議会・議員

1 キーワードは”コミュニティ”!

2 議会は夜間に開催!

3 ”住民に会いましょう(Meet the People)!”

4 ユース・クラブ(K3)運営委員会への参加

5 「ソルタッシュ町を良くするグループ」

6 低い投票率

7 コミュニティとともに

8 オリンピック聖火!



第5節 本会議の審議

1 「召集状」

2 「アジェンダ(議事日程)」

3 ”お祈り”

4 議長によって会議は変わる?

5 市民も発言

6 住民の声を共有!

7 収入・支出は透明に!

8 委員会の議事録のチェック

9 情報の提供

10 コモン・シール(Common Seal)の押印

11 最後はワイン・パーティー?



第6節 ソルタッシュ町の県行政への影響力

1 県行政は、昔は、議会の委員会が仕切る!

2 コーンウォール県は議院内閣制

3 監視はうまく機能しているか?

4 執行機関(内閣)が小さすぎ?

5 派閥の争いも!

6 幹部職員と政策形成

7 リーダー、そして事務総長(Chief Executive)

8 議員を地域の声の伝達装置に!

9 プレッシャーの強化

10 地域のネットワーク

11 ソルタッシュ町の最前線で!

12 県政への影響



第7節 予算はどのようにつくるのか?

1 地方税は1種類しかない!

2 税額はそれぞれの自治体が決定!

3 ソルタッシュ町の性格

4 コーンウォール県の予算

5 予算策定時期の繰り上げ

6 パリッシュ(町)の税金

7 ソルタッシュ町の予算の策定;税金を引き上げるか?現状維持か?

8 優先順位の設定

9 今後の姿



第8節 変化を求めて!

1 議員の活動は?

2 オリンピックの聖火リレーで輝いた町

3 クリスマスのイベント:ランタン・パレード

4 もっと先へ!



第9節 県議への挑戦!

1 コーンウォール県は、県・市の”統一自治体”

2 県議への立候補を決意!

3 リーフレットによる選挙運動!

4 リーフレットの洪水!

5 戸別訪問

6 憂鬱な戸別訪問!

7 幸いにも、一騎打ち!

8 いよいよ、投票日!

9 当選です!





第2章 コーンウォール県議員奮闘記

第1節 コーンウォール県議会議員になる

1 立候補の動機は?

2 コーンウォールの姿

3 得意な自治体である”コーンウォール県”

4 選挙の結果は?

5 政権奪取の競り合い!

6 透明で強力な内閣

7 ”事態を変える”ための私の議員活動

8 議員としての活動の時間は?

9 議員の手当と支援



第2節 現在の地方議員の宿命?;サービスの大幅カット

1 あれもカット、これもカット!

2 都市部より少ない農村地帯の助成金

3 財政のやりくり

4 住民との協議

5 経費削減の目玉

6 新しい流行

7 コーンウォール県には事務総長が必要か?

8 大雨、そして洪水・・・

9 これからの自治体は?



第3節 マイノリティ(少数民族)と認められる

1 コーンウォールの特質!

2 ”コーンウォールの息子たち (Sons of Cornwall)”

3 コーンウォールへの”デボルーション”?

4 コーンウォールのための”マニフェスト”

5 マイノリティとして認められると・・・?

6 道路標識はバイリンガルに?

7 コーンウォール語は生きているのか?

8 コーンウォール語の価値は?

9 コーンウォール・ブランド

10 コーンウォールと経済

11 文化とコーンウォール



第4節 コーンウォールの議会・議員は何をしているか?

1 コーンウォールは大規模な自治体!

2 コーンウォールの統治機構

3 見直しで検討された内容は?

4 新しい統治機構は?

5 議会・「内閣」・議員の仕事ぶりは?

6 これらの会議に関する職員の役割は?

7 議員の政策決定への影響力は?

8 正しき判断を!



第5節 「4年予算」の作成

1 スコットランドの独立投票の影響

2 イギリスの自治体の財政構造

3 支出の削減、削減、さらに削減・・・

4 長期の展望

5 いままでの進展は!

6 コーンウォールの戦略

7 効率よく、効果的に、そして刷新 ?戦略計画のねらい?

8 住民との協議

9 本会議で4年間予算可決(11月25日)

10 投票

11 波乱に満ちた予算?

12 事業計画

13 未来に向かって!



第6節 とうとうカウンシル・タックス引き上げへ

1 地方税(カウンシル・タックス)引き上げを可決!

2 ギャップに注意!

3 将来は2%以上の引き上げ?

4 中央政府の交付金は?

5 経費の削減

6 政策助言委員会

7 予算案に対する住民のコメント

8 予算の確定

9 カウンシル・タックスは町税も含む!

10 予算編成のカギは”コミュニケーション”



第7節 コーンウォールの議会・議員は何をしているか?

1 コーンウォールの位置づけ?

2 コーンウォールの”自治(Devolution)”

3 『コーンウォールの主張(Case for Cornwall)』

4 2015年の総選挙 ?各党の自治権移譲の姿勢

5 新キャメロン(保守党)政権の発足

6 自治権移譲契約の締約のセレモニー

7 「自治権移譲契約」の内容は?

8 どのように素晴らしいのか?

9 コーンウォールには公選首長はいない!



あとがき

著者紹介

内容紹介

日本人の夫と結婚した著者ヒラリーは、父親の介護のために故郷イギリスへ帰りました。帰ったのはロンドンから380km離れたコーンウォール県ソルタッシュ町。

2人の娘に恵まれ、介護と子育ての日々の中で、近所からの勧めで町会議員へ立候補することに、、、、

近所のママが突然の選挙運動から町会議員、県議会議員へとなっていく中で、地方議会の仕組みや政治の役割が、ヒラリーの奮闘や洞察の中から身近に感じられる。

地域の様々な課題から、政府と議会の交渉まで、ヒラリーの活躍が、日常の生活と重なって描き出される。

日本の行政機関や長野オリンピック組織員会での経験を活かし、日本の制度を踏まえた記述を、イギリス地方政治研究の第一人者である竹下譲 教授 が監修。

政治がこんなに身近に感じられる本ははじめてではないだろうか。

書評

掲載日:2016/09/15

掲載紙:月刊 地方自治 職員研修 通巻690号  p.85

内容: 議員活動の刺激に  地方自治制度研究に

日本人の夫とともに英国に帰国した著者が「地域への恩返し」として町議になり、県議を兼務(現在は町長も兼務)しながら地域に尽くした活動手記。自治体改革のヒントになるとともに、英国の地方自治研究にも。





掲載日:2016/09/01

掲載紙:都市問題 第107巻 第8号 2016年8月号

内容:

著者は日本人の夫と結婚し、日本に暮らしていたが、父親の介護のためにイギリス・コーンウォールの町、ソルタッシュに帰ってくる。2児をもうけて、介護に子育てに忙しい日々を送る中で、近所から推されて町議会議員となり、2年後にはコーンウォール県議会議員も兼務することになった著者の、奮闘の日々を綴ったものである。立候補の経緯から選挙運動の詳細、議会・議員の仕事と役割、様々な地域課題への取組みなどが、日常と重ね合わせながら記述されており、イギリス地方議会議員の等身大の活動が伝わってくる。(なお監修者によるあとがきによれば、2016年5月にソルタッシュ町長に就任、町議・県議と兼務しているとのこと)。日本と違いも見られるイギリス地方自治制度についても、適宜丁寧な説明がなされており、理解を助けてくれる。

「読んでいるうちに議会が家の隣にあるような気になる」? 帯に書かれたこの言葉に納得。地方議会に対しこのような感覚を持つ市民が増えるほど、民主主義は成熟していくのかもしれない。







掲載日:2016/07/18

掲載紙:日経グローカル  p.65

内容:

英国南西部の突端に位置するコーンウォール県にソルタッシュという町がある。2児の母(夫は日本人)である著者は、母の声を行政ん伝え地域のために尽くしたいという思いから、2011年に町会議員に立候補し当選。13年には県議会議員芋当選し、町議と兼務している。地方議員としての活動を生き生きと描き、英国の地方自治が手に取るように分かるのが本書の特色だ。

町議と県議を兼務できることや、議院内閣制の採用、議員報酬の低さなど制度は日本と異なる。コーンウォールも正確には県ではなく、県と域内の6つの市が統合した独特の統一自治体だ。ただ制度は違っても、議員が住民とどう接しているかなど地方議員のあり方を考える上で大いに参考になる。

中央政府の交付金の大幅カットを受け、コーンウォール議会が徹底した議論を行い、住民との協議を重ねながら、歳出削減策と増税を盛り込んだ予算を作成していく場面は圧巻だ。英国の欧州連合(EU)離脱が決まったが、この地域は英国からの独立志向が強く、今後の成り行きも興味深い。 (彦)





掲載日:2016/07/09

掲載紙:Fuji Sankei Business i. 11面

内容:

著者が父の介護の為に故郷の英国コーンウォール県ソルタッシュ町に日本人の夫と帰国。2児の母となり子育てと介護に追われる中、近所の勧めで町会議員へ立候補することから話が始まる。

突然の選挙運動から町議会、県議会の議員へとなり、議会の仕組みや役割が、著者ヒラリーの活躍や洞察の中から浮き彫りになる。身近な課題解決から、政府と議会の交渉までヒラリーの日常と重なって描き出される奮闘がおもしろい。

英国と日本の政治制度の違いを超えて、政治がこんなに身近に感じられる本は初めてではないだろうか。著者は自治体国際化協会ロンドン事務所で勤務経験もあり、日本の制度を踏まえた記述がわかりやすい。イギリス地方政治研究の第一人者の竹下譲教授が監修した。

製品検索

カテゴリ検索

タイトル検索

著者検索

ISBN検索

発売日から探す

カレンダーを表示する ~ カレンダーを表示する